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2018-12-01

90歳のおばあちゃんから教わる、暮らしのこと。

今現在の仕事柄、おばあちゃん・おじいちゃん世代(70代以上)の方々と関わることが多い私。

具体的には医療に従事している身です。・・・が、医療・福祉に対しては思うところがたくさんあります。

その話は今回書きたい事とだいぶ逸れてしまうので今度の機会にします。

 

さて、タイトル通り私は今90歳のおばあちゃんとリハビリをしています。

立場上、私がリハビリの先生で、おばあちゃんはリハビリの生徒さんという関係性ですが、

むしろ、私がおばあちゃんから教わることのほうが多いのです。

おばあちゃんが過ごしてきた時間。そこには、大切なことがいっぱい詰まっていました。

 

おばあちゃんが子どもの頃にはもちろん電気や水道、ガスはなく、

現代みたいにお金で食料が満足に買える時代でもありませんでした。

だから、食料の確保はとても重要。ほとんどの人が自分で畑を耕して野菜を育てていました。

足りないときは分け合い、豊作だったときも分け合い、みんなが助け合って食料を確保していました。

 

私『夏とか、食材が腐っちゃうときはどうしてたんですか?』

おば『腐らないよ、その日食べる分だけ畑から持ってくるんだもの』

…まさに”足るを知る”。その日生きるのに必要な分だけ。

 

 

――調理設備は “かまど”。燃料は薪。

おば『ご飯を作るときは面倒なことばっかりだったけど、今の炊飯器よりはずっとおいしかったよ』

…便利さの裏に隠れてしまったもの。そこに答えはあるのだと思います。人の営みは、自然の力を借りることから始まります。

 

―――薪は料理だけでなく、冬の暖をとるためにも使います。

おば『薪割りしないと冬を越せないんだよ。足りないと凍えてしまう』

…思えば、何の準備もせずに冬を迎えることができる現代はなんて贅沢なんでしょう。

 

――――冬は畑に作物ができません。そんなとき、むろ(室)を使います。

私『冬は食料が足りなくなりますよね?どうしてたんですか?』

おば『秋までに採った野菜を”むろ”に入れて、しばれない(凍らない)ようにしてたんだよ』

…”むろ”という言葉を初めて知りました。天然の冷蔵庫・保管庫のことなんだそう。

電気エネルギーを使わなくとも野菜を長期保存する術を持っていたんですね。

 

おばあちゃんの話はとっても魅力的で、聞いているだけでわくわくしました。

私が、おばあちゃんが過ごしてきたような暮らしがしたいと言うと、

おば『大変だから止めときなー。けど、やろうと思えばなんでもできるよ。』

と、少し照れくさそうに笑って言ってくれました。

 

この行き過ぎた現代に対する答えは先代が教えてくれる。

そして、目の前のご老人から教わることもたくさんある。

 

私は暮らしの師であるおばあちゃんから暮らしの術を教わりながら、

からだのメンテナンスをおばあちゃんに教えるのでした。

 

 

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